「守親(もりおや)さん」とは、子どもたちと直接関わる、地域の高齢者の方々の呼称であり、長年にわたる知恵や体験を、具体的直接的に伝える役割を担っています。
普段は経験できない、小学校の学齢を超えた、6歳から80歳前後までの異年齢空間は、多様な価値観を学び、他者の存在を尊重する場となっています。
同時に、「町の図書館」にたとえられる高齢者の方、お一人おひとりにとっても、知恵と経験の伝承と継承というプロセスでの日々の喜びが、「人のために何か」という利他的な意欲をさらに喚起し、「いきがい」の実感に繋がっています。
子どもの社会性(人と交わるチカラ)や自立(生きるチカラ)の促進だけでなく、核家族の中、親としての役割を担い、試行錯誤を繰り返す、お父さんやお母さんに対しても、知恵と体験の「泉(いずみ)」、社会的なリソースとしての役割も担っています。
男性 75歳
活動頻度
週に2回位。2時間半程度
学童での過ごし方
材料(木材)を使用してもの作り、道具の使い方、釘の打ち方など、決められたことを守る、口のきき方の注意。
特にケガの無いように注意しています。
はじめたきっかけ
子どもたちのため、地域のために、頑張ってみたいと思いました。
ボランティア経験
介護センター、ケアセンター等で趣味の民謡(尺八、三味線、唄)を月3回位やっていました。
皆さんご自身がお持ちの知恵や経験を、次世代を担う子どもたちに伝えることの意義を大切にしてほしいと思います。
伊藤祐吉さん 男性 75歳
活動頻度
月2~3回、4~5時間程度。体調や体力と相談しながら。
学童での過ごし方
けがの無いように見守りながら、ゲームをしたり、宿題の指導をしたりしている。
はじめたきっかけ
守親には興味があったなか、知人に声をかけられた
ボランティア経験
ソフトボールを小学生に指導し始めたのが約30年前で現在も続けているが、体力の限界を感じている。
最近子どもたちが絡む事件・事故が多発しており、何とか守ってあげなければと見守っているが、一番大切なことは「自己管理・自己防衛」であろうと考え、良く指導しなければならないと感じる。
子育ての中心は親御さんであり、一助になればと心がけている。
地域や行政の支援・協力を得られるよう、パイプを太くする活動をしていきたい。
体力、体調に注意しながら長くかかわりたい。
女性 67歳
活動頻度
月に2回程度。体調と相談しながら。今後はもう少し時間を作り、子どもたちと一緒にものづくりやおやつなど参加できたらと思っております。
学童での過ごし方
折り紙をしたり本を読んだり、おやつを一緒に作ったりしています。夏休みにはスイカ割りや流しそうめんも一緒にやりました。
子どもたちの日々の活動の中で、少しでも何かお役に立てることがうれしく感じています。
はじめたきっかけ
茅ヶ崎市で子どもが増えている事を知り、学童開所のお手伝いが出来たらと思いました。
ボランティア経験
以前茅ヶ崎市消費生活モニターをしたことがあります。ボランティア講習会で手話講習会を受講しました。
小野昌隆さん 男性 77歳
活動頻度
原則週に1回、2時間半程度。思い付きにて他の曜日に承諾を得たうえで押しかけることもあります。
学童での過ごし方
囲碁、将棋のルールの指導はもちろんですが、趣味の木工にて遊具(竹とんぼなど)作りや、身体を動かさずに球技(特製ゴルフやキャッチボールなど)など
はじめたきっかけ
本庄市の社会福祉協議会へボランティア登録をしており、社福協の仲介にて、活動を開始しました。
ボランティア経験
過去にボランティア経験はありません。
みちこさん 女性 66歳
活動頻度
月2回、3時間半程度。
学童での過ごし方
子どもたちと遊んだり、おやつ作りや刺繍などをしています。
特に一人でいる子、また注意しなければいけない子に声掛けを意識している。(悪いことは注意する)
はじめたきっかけ
知人に後押しされ
ボランティア経験
幼稚園や小学校のPTA役員や町内会など。
私は孫がいないため、今の子どもへの接し方が分からず迷いもありましたが、子どもたちはそんな私と会話し、遊んだり、おやつ作りをしたり、好き嫌いもなく食べてくれ、うれしく思いました。
昨年からは人数も増え、特に安全面・衛生面、また室内にいる時は外にも注意をはらい、全体を見渡せればと思います。
子どもたちには挨拶と片付け、物を大切にすることを伝えたい。